バストロンボーンは、吹奏楽の曲の中では中音から低音が基本的な音域になってきます。【譜例①】のような音域を、暖かくて豊かな音で吹けるように練習してみましょう。日によっては音量をpやfにしたり、アーティキュレーションをスタッカートやアクセントに替えて練習してみてください。
【譜例①】
曲によっては【譜例②】のような音域も演奏することがあると思うので、この音域も普段から少しずつ練習するようにしましょう。
【譜例②】
この音域に取り組むときには、ろうそくを吹き消すような息ではなく、寒い日に手を暖めるような息を使ってみてください。ただ、息のスピードというのは音域や音量によって変わるものですので、あくまでも目安です。高音も低音もそうですが、練習していない音域を急に綺麗に出すことは難しいので、日頃から少しずつ取り組みましょう。 また、いわゆるチューニングのB♭周辺の音域がモコモコしていたり、音がまとまっていないことも時々見受けられます。こういった時、一番大切なことは「どんな音で吹くか」というサウンドに対する意識だと僕は考えていますが、マウスピースだけで練習することも効果があります。
マウスピースでも楽器でも、自分の思った音程が出ているかどうか意識しながら練習してみてください。 マウスピースでもまとまったサウンドを目指して練習することを忘れずに。 またお気に入りの曲をマウスピースで吹くこともいい練習になると思います。J-POP でも吹奏楽の曲でも童謡でもなんでも構いません。
僕も移動の合間や旅先でどうしても練習場所がないときはカラオケで練習するのですが、楽器を吹く前にマウスピースで一曲吹きます。お気に入りは井上陽水の少年時代です(渋いな! 笑)。
また、【譜例③】のような練習をテナーもしくはテナーバスの人と練習することも効果があると思います。いずれにせよ、自分以外の人と練習することはたくさんの発見があります。この譜例にこだわらず、ぜひ色々やってみてください。
【譜例③】
※こちらの記事は、Wind-i vol.7を一部抜粋し掲載しています。
◆1ページ:トロンボーン 今村 岳志◆2ページ:バストロンボーン 佐藤 敬一朗
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