画像

ランクアップ講座 -トロンボーン-

navigator:戸井田 晃和

Navigator:戸井田 晃和 A k i k a z u T o i t a

戸井田晃和

国立音楽大学卒業。卒業時に矢田部賞受賞。読売新聞社主催第83回新人演奏会、2013年音楽大学卒業生によるヤマハ管楽器新人演奏会第29回金管楽器部門に出演。2013年チェジュ国際ブラス・コンペティション、テナー・トロンボーン部門第2位。花坂義孝、池上亘、箱山芳樹の各氏に師事。現在、Osaka Shion Wind Orchestraトロンボーン奏者。

個人のレベルアップを図るための基礎練習

◆練習の目的を考える◆

基礎練習の意味もやる目的も人それぞれだと思います。私にとっての基礎練習は「自分のイメージする良い音を出す練習」です。

「ロングトーン」はただ音を長く伸ばすのではなく、自分のイメージする良い音を一つひとつ丁寧に鳴らします。「リップスラー」は良い音同士がレガートでスムーズに切り替わるように練習します。唇の柔軟性が良くなるのはその結果で、目的ではありません。「スケール」は良い音が調性に沿って良い音程で一つひとつ確実に並ぶように練習します。ただ覚えて速く吹ければいいというものではありません。

「初心者は音階をまずは覚えるだけで良い」と先に述べましたが、最終目標はここです。その他いろいろな練習がありますが、すべて「自分のイメージする良い音を出す練習」に繋がってきます。そうやって、音一つひとつにこだわっていく積み重ねが曲を演奏するときに生きてくる、と私は考えています。

しかし、音にこだわるためには自分自身が良い音を知ってなくてはなりません。音だけではなく、音楽そのものについても同様です。CDを買って聴いたり、演奏会に行ったり、インターネット上にアップされている動画などを見たりして、研究してください。

「まなぶ(学ぶ)ことはまねぶ(真似る)こと」ですし、「百聞は一見(一聴)に如かず」です。

ちなみに、基礎練習の題材として私は、Emory Remingtonの「Warm-Up Exercises for Trombone(出版:Accura Music)」という教本をよく使います。たったの9ページしかないシンプルな教本ですが、中学一年生のときにトロンボーンの先生に習い始めてから今に至るまでずっとお世話になっています。内容は簡単なものばかりですが、多少難しいところもあります。とはいえ、中高生でも練習すればできる程度の難しさなので、ゆっくりでいいので日々少しずつ練習して乗り越えてほしいです。

 

【譜例①】

 

※こちらの記事は、Wind-i vol.6を一部抜粋し掲載しています。

名前(ニックネーム可)
年齢
性別
職業
演奏する楽器を教えてください。
取りあげてほしい奏者、企画、特集してほしいことは?
Wind-i mini vol.40で面白かった記事を教えてください。必須
Wind-i mini vol.40でつまらなかった記事を教えてください。必須
Wind-i mini vol.40を読んだ感想をお聞かせください。必須
投稿内容を誌面・ウェブに掲載する可能性がありますので、必ず選択してください。必須
mini40号のプレゼント(柴犬ラクアクリルキーホルダー(フルート))に応募した理由をお聞かせください。必須
プレゼント当選時にご連絡しますのでメールアドレス、電話番号を入力してください。必須
告知・宣伝したいことをご記入ください

Wind-i MAGAZINE
管楽器リペアガイド コルグ 池袋オペラハウス アトリエMOMO クラリネットリガチャー バスクラリネット エンドピン
YAMAHA
JVC レッスンマスター ナイス・インターナショナル 国立音楽院 アトリエMOMO

THIS WEEK EVENT

─ 今週のイベント ─


>>もっとみる

これから君もユーフォ吹き&チューバ吹き! 我ら、バリチューアンサンブル!

記事一覧 | Wind-i&mini
トピックス | レッスン | イベント | 人物 | 製品