基礎練習は決して楽しいものではないのですが、どんなことでも上達するために必要な練習や訓練は必ずあるものです。まずやってほしいのは開放弦でのボウイング。これは管楽器のロングトーンに相当する大切な練習です。楽器をまっすぐ構えて全身をリラックスさせたら、メトロノームを=60でかけながら全音符を弾きます。 その時に毛の一番根元から一番先まで、弓が正しい位置(指板の端と駒の中間)からずれないように注意します。音が揺れたり音量が変わらないように気をつけましょう。一定の音で弾けるようになってきたらテンポを落とします。ゆっくりになればなるほど音を保つのは難しくなります。テンポ=40で8拍伸ばせるようになればかなり安定していると言えるでしょう。 次にリズム感を鍛える練習です。メトロノームを=60でかけながら拍のウラで手を叩くか膝を叩きます。ウラ打ちがうまくできるようになってきたら、それを続けながら頭の中だけでオモテとウラを入れ換えます。つまり自分がオモテ拍でメトロノームがウラ拍になるようにするのです。ちょうどマーチのベースとスネアの関係と同じですね。 手拍子でできるようになったら楽器でやってみます【譜例①】。2/4拍子で1拍目にファを、2拍目にドを弾いて、間にメトロノームのウラ打ちが入るように弾きます。
【譜例①】
※こちらの記事は、Wind-i vol.7を一部抜粋し掲載しています。
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