オーケストラや吹奏楽ではffでもppでも様になる魅力あふれるホルン。アンサンブルはもちろんのこと、ソロ演奏でも包み込むような音色が聴く人の耳を癒やします。
そこでホルンのタイプ別の使い分け基準や管の構造、ロータリーなど深い疑問についてネロ楽器の田中さんに教えていただきました!
vol.9で大好評だったホルン特集の続編として、前回よりもさらに深く掘り下げます!
▼前回掲載記事はこちら▼
ネロ楽器スタッフの田中有紀さん
ホルンには大きく分けて3 タイプの種類があります。
シングルホルン |
1本で1つの調性を持ったもの。F管のものとB♭管のものが主流で、楽器が軽く扱いやすいため、初心者向き。 |
ダブルホルン |
1本で2つの調性に切り替えられるもの。セミダブルやフルダブル、デスカントダブルなどの種類があり、F/B♭フルダブルホルンのシェアが一番多い。 |
トリプルホルン |
1本で3つの調性に切り替えられるもので、調性が増えた分管の量も増え、重量も増す。プロの世界で使われることが多い。 |
フルダブルホルンの中にはいろいろな巻があり、タイプによって吹奏感が変わります。この他にも、メーカーごとにさまざまな巻きがあります。
ガイヤー(クノッフ)タイプ
4番ロータリーの位置が小指側3番ロータリー横に配置。中くらいから細めのベルのものが多く、比較的明るめの音が鳴らしやすい傾向。
クルスペタイプ
4番ロータリーの位置が親指側1番ロータリー横に配置。太めのベルのものが多く、抜けのよい豊かな音色を出しやすい傾向。