クラリネット記事 HAPPY CLARINET CONTEST 入賞者インタビュー
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HAPPY CLARINET CONTEST 入賞者インタビュー

クラシック分野での有能な若手音楽家を応援するための「HAPPY CLARINET CONTEST」が開催されました。当初、一次審査を通過した5名による本選を4月4日に予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で8月30日に変更。当日は無観客での審査、そして、YouTubeライブ、 Facebookライブで生配信されました。 素晴らしい演奏を披露した同コンテストの入賞者にコメントをいただきました。

Contents

・第1位 二瀬結衣さん
・第2位 立石春花さん
・第3位 成田美佳さん
・第4位 福井 萌さん
・第5位 木寺紗都さん

以下の質問に答えていただきました。

Q1. 入賞を聞いたときの率直な感想は?
Q2. コンテストでの演奏曲目は? コンクールではどんな思いで演奏されましたか?
Q3. HAPPY CLARINET CONTESTの雰囲気など、どんな印象を持たれましたか? 
Q4. 現在、どんな活動をしていますか?
Q5. どんなプレイヤーを目指していますか? やってみたい企画や活動について教えてください。

第1位
二瀬結衣さん

二瀬結衣

A1
正直予想もしていなかったので、最初は嬉しいという感情より驚きのほうが大きかったです。第1回のこのコンテストで、入賞ができたことをとても誇らしく思っています。

A2
私が演奏したのは、ヨルグ・ヴィトマン作曲のファンタジーという曲です。
この曲は、過去に何度か吹いたことがあるのですが、私が人生で、初めて挑戦した無伴奏のソロ曲なのです。
このようなご時世の中、コンテストを開催できることや出場できるのは、当たり前ではなく、とてもありがたいことだと思うので、こういう時だからこそ、思い出深い大切な曲を選ぼうと思いました。
そもそも生配信のコンテストが自分にとっては初めてのことだったので、カメラやマイクなどの機材に囲まれて演奏していることがとても新鮮でした。 演奏中は、思っていたより楽しめましたし、いつもと違う形でのコンテストだからこそ、審査員の方々はもちろん、画面の向こう側にいらっしゃる方々に音楽が届けば良いなと思い、演奏しました。

A3
いろんなコンクールがありますし、国内コンクールか国際コンクールかはもちろん、会場やスタッフの方々によっても変わってくるので、臨機応変に対応していかなければいけないと思います。
今回のコンテストは、会場、スタッフの方々、出場者の皆さんを含めて全体的に明るく、アットホームな雰囲気を感じました。

A4
現在は、東京藝術大学の別科1年生です。

A5
将来的には、吹奏楽やオーケストラなどで、活躍できるプレイヤーになりたいです。
また、自分が誰かの音楽を聴いて、感情を動かされたり、演奏を聴くことで癒されたりするので、いつか自分も誰かの支えや癒しになったり、何かを感じてもらえるような演奏ができるプレイヤーになれたら良いなと思います。
これといったものがあるわけではないですが…今は演奏会なども少しずつ再開されてきているので、様々な演奏会や催しに行き、いろんなことを吸収したいです。
個人的には、このコロナ禍で、当たり前だったものがなくなり、いろいろな視野も狭くなっている気がするので、今はチャンスと時間があればたくさんのことに挑戦していきたいと思っています。

 
[Profile]
精華女子高等学校卒業。洗足学園音楽大学を優秀賞を得て卒業。 JBAソロコンテスト クラリネット高校生部門 第2位。 第1回東京国際管楽器コンクール 木管ソロ部門 第1位及びグランプリ受賞。 第1回 HAPPY CLARINET CONTEST 第1位。 第25回 浜松国際管楽器アカデミーにてジェローム・ヴォワザン氏のクラスを修了。また、同アカデミー講師推薦プレミアムコンサートに出演。 ユーグ・スアラ、パスカル・モラゲス、ピエール・ジェニソン、ディミトリー・アシュケナージ、ロマン・ギュイヨのマスタークラスを受講。 これまでにクラリネットを橋本慎介、中村めぐみ、三界秀実、近藤千花子の各氏に師事。 室内楽を山根公男、川田知子、田渕哲也の各氏に師事。 現在、東京藝術大学別科クラリネット1年次に在学中。

 

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