クラリネット記事 プラハの春 音楽祭コンペティション
  クラリネット記事 プラハの春 音楽祭コンペティション
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PRAGUE SPRING INTERNATIONAL MUSIC COMPETITION 2022

プラハの春 音楽祭コンペティション

5月11日 9:00〜23:00
第2ラウンド。第1ラウンドから選出された12名の奏者の審査でした。 ブラームス、プーランク、マルティヌー、サン=サーンスと、これも第1ラウンド同様、個性あふれる演奏でした。個人的にはイタリアから参加してくれたアンドレア君のサン=サーンスが最高でした!! ダイナミックで朗々と歌い上げる演奏ではなく、まるで「サン=サ ーンスのソナタ」という1冊の本を分かりやすく読み聞かせてくれているような演奏。今まで見えなかった景色を見せてもらえました。日本の若者たちに聴かせてあげたいサン= サーンスでした。ちなみにアンドレア君は「審査員特別賞」を受賞しました。課題曲の現代音楽はクラリネットで演奏可能な現代奏法を使用する“技のデパート”という感じの作品でした。


Photo: Chiharu KUBOTA



5月12日 9:00〜13:00
10日同様フィードバック・セッションが行なわれました。残念ながら、私が大好きだったサン=サーンスを演奏してくれたアンドレア君は現れず(涙)、それでもたくさんの若者の考え方を聞くことができてとても勉強になりました。特にポーランドから参加してくれたヴィクトリアさんは自分の演奏表現の長所と短所を実によく分析していて、私が言おうとしたコメントをすでに自分で認識していました。イスラエルから参加してくれたトメール君はクラリネット奏者とコンピュータプログラマーの二足の草鞋とのこと。若い時にたくさんクラリネットを吹いて、将来はIT系の会社を立ち上げる予定らしいです。デンマークから参加してくれたヨナス君は自分の経験した様々な音楽をもっとあらゆる場面で表現したいらしい。楽譜に書いていないことも自由に表現したいとのこと。長時間にわたり奥深い話ができました。

 

 

5月13日 10:00〜11:00
日本とチェコの文化の架け橋になるため、今回の大会事務局と日本大使館文化部をつなげに大使館へ。残念ながら大使に直接お目にかかることはできませんでしたが、参事官にお会いすることができました。日本のチェコ大使館でも私のプラハ報告会が計画されています。ちなみに、大会事務局のヴェロニカさんは、とても素敵な方でした。ヴェロニカさんと会ったその日から意気投合して話が弾んでしまいました。

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