クラリネット記事 クラリネット吹きの教科書
[2ページ目]
The Clarinet 51号 特集

クラリネット吹きの教科書

プロが教える基礎練習のポイントと練習

パート練習編 

今回のシエナ・クラッツの「アンサンブルの作り方」は、この特集に登場です。 クラリネットパートのレベルアップのためにやってみましょう。

パート練習編 

やってみよう!初めてのクラリネットパート練習

Q:クラリネットのパート練習って何をすればいいの?
A :パート練習とは演奏するにあたりその基礎となるものを作り上げるための大切なものです。個人ではできないハーモニー作り(バランスの取り方)の感覚を身に付けたり、皆でタンギング練習をすることで発音の仕方、その音の形、音の処理の統一をする、アインザッツの合わせ方などの練習が挙げられます。またスケール練習(音階練習)を一人ですることも多いと思いますが、パートでロングトーンや様々な調のスケールを一緒に練習することでユニゾンの確認、音色の統一性、自分の各音のピッチ傾向を耳で確認しながら調整していくことも必要です。
バンド全体では把握しづらい部分を各パート単位で練習し曲の仕組みを知る、クラリネット内でもパートが分かれていますので、それぞれの役目を分析することも大切です。パート練習はとても意味の深いものと言えます。(山手寿子)

 

音程を合わせよう

Q:音程って何? 音程が合わないとどうなる?
A :まず、音程が合っていないとどうなるか。例えば複数で同じパート同じメロディを演奏していても、音程がバラバラだと一つの音として客席に飛んできません。もちろん音程を合わせることだけに固執してしまい音楽性が失われてしまってはいけませんが、ある程度(もちろん完璧に合っているのが理想!)そろっていなければまとまりのない演奏に聞こえてしまいます。それぞれが周りに気を遣わずに自分勝手に吹いているように聞こえてしまいますね。(木内倫子)

 

パートやアンサンブル練習でレベルアップ

Q:アンサンブル力を上げるためにやっておくとよい練習は?
A :個人練習がまあまあできていること前提(先輩は後輩の譜読み、練習に付き合ってあげましょうね)です。まずは、各パート(1st、2nd、3rdなど)のトップ奏者一人ずつで合わせてみて、他のパートが何をしているか、スコア、耳で把握、リズムの喋り方、マルカートの音の長さなどを統一し、アンサンブルする上で、「ここは2ndのリズムを軸にする」や、「ここは3rdの音程に乗る」などの作戦を立てます。そしてそれぞれ分かれて同じパートで音を寄せて、セクション全体で合わせるなど、分解練習が有効だと思います。(中村めぐみ)

 

実践してみよう 恋するフォーチュンクッキー 伊藤心太郎 作曲/AKB48 歌

タンギングの練習として人気の『恋するフォーチュンクッキー』の楽譜を取り上げました。AKB48の歌をイメージしながら、音がはっきりと区切れるよう練習してください。

 

アヴェ・ヴェルム・コルプス W.A.モーツァルト 作曲

数あるモーツァルトの曲の中でも、この『アヴェ・ヴェルム・コルプス』はハーモニーの美しい曲の一つです。一つひとつの音を丁寧に美しく、指示された音の長さ通りに吹いてみましょう。

 

 

the clarinet 51号

このほかにも、個人練習編ではロングトーンや姿勢・呼吸について、パート練習編では縦の合わせ方や音色の統一、ハーモニーの合わせ方など、みなさんのレベルアップにつながる様々な質問にプロ奏者が答えています。
続きはThe Clarinet vol.51をチェック!

>>THE Clarinet vol.51

 

<前へ      1   |   2   


クラリネット ブランド