フルート記事 山元康生の吹奏楽トレーニング!│第1回
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山元康生の吹奏楽トレーニング!│第1回

LESSON

音階を正確に美しく

では練習を始めましょう。
練習の手順を、ハ長調の譜例で示しておきます。

 


最初からすべてを通して練習するのではなく、1オクターブずつ数回吹いてから次のオクターブに行きます。(譜例1)
アルペジオは難しいので、譜例3のような「逆上り練習」が効果的です。複数回練習するのは、1回目より2回目、2回目より3回目を、より良い音で吹けるようになるためです。間違えないだけではなく、美しく吹くことができなければ、課題曲、自由曲やソロのレパートリーを美しく吹くことにつながりません。

練習には必ず目的が必要です。今回の目的は、音階を正確に美しく吹けるようになることだと思ってください。
指のトレーニングは別の回に連載しますので、今は速く吹く必要はありません。
静かな場所で、自分の音を良く聴いて練習してください。それぞれのオクターブを丁寧に練習して、間違えずに美しく吹くことができるようになったら、繰り返し記号をはずして、それぞれ1回ずつ吹いて先に進んでください。
そして最終的に全体を通して吹いて仕上げとなります。

ブレスは「❜」の所で取ってください。ゆっくりのテンポで吹く時は、(❜)の所でもブレスを取って構いません。各調、最初の「❜」は繰り返しの後のためのブレスです。
全体を通して上手く吹くことができたら、譜例4譜例5のようにスラーやスタッカートでも練習しましょう。

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