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THE FLUTE ONLINE連載
山元康生の吹奏楽トレーニング!│第1回
正しい指使いで
ハ長調、へ長調のE1、E2では必ず右小指を押さえてください。(▼を付けておきました)
D2(▲)、E♭2 (■)では必ず左人差し指を離しましょう。押さえたままでも似た音が出るのですが、響きが暗く音程も悪いので、必ず正しい指使いで吹いてください。
左人差し指を押さえたままにするのが癖になっている方は、直すのが大変かもしれません。正しい指使いを身につけるエクササイズを、次回掲載します。効率の良い練習方法によって、必ず悪い癖を追放することができます。
変ロ長調のB♭3では左手は親指のみ押さえて、あとは押さえません。(◎) 左人差し指を押さえてしまう方が結構いるので、注意しましょう。
また、右小指は押さえないほうが音も音程も良いので、速く吹かなければならない時以外は離す習慣を付けておきましょう。
ハ長調のアルペジオでは、E1⇔C1の時に右小指を上げる時間はありません。必ず小指を押さえたままスライドさせてください。(●)
※の付いた、へ長調、変ロ長調、変ホ長調、変イ長調は、ブリチャルディキィと右人差し指を使う両方で練習しましょう。
もちろん、ブリチャルディキィを使ったほうが簡単ですが、使ったことがない方が結構いるのも事実です。♭系の調が多い吹奏楽の曲には大変便利なキィですので、使わないと損ですよ。
便利なキィでも使い方に慣れなければ上手く使えるようになりませんので、練習が必要です。自転車は便利な乗り物ですが、最初から乗ることができる人などいないのと同じです。