高い? 低い? どうする? 音程
練習のとき、いつも音程が悪いと言われる……、自分でも悪いのはわかってるけど、高いのか低いのかが実はわからない……そんなとき、どうしたらいいのだろうか。歌を歌うときは、音程をはずさないように自分の声を調節するように、楽器の演奏も、基本は同じ。でも、楽器になるとなぜかコントロールのしかたがわからなくなってしまう。
練習のとき、いつも音程が悪いと言われる……、自分でも悪いのはわかってるけど、高いのか低いのかが実はわからない……どうしたらいい? という悩みを、よく聞きます。
歌を歌うときは、音程をはずさないように自分の声を調節しますよね。楽器の演奏も、基本は同じ。でも、楽器になるとなぜかコントロールのしかたがわからなくなってしまう、
THE FLUTE 139号は、そんなあなたにピッタリの特集です。
はじめに知っておきたいこと フルートの音程 キホンのキ
気持ちの良いアンサンブルは音程をそろえることから始まります。 そのためにまず最初に知っておきたいのは、正しいポジショニング。 フルートを吹く前に、楽器が正しく鳴るようにチェックしましょう!
フルートの音程は、頭部管の接続部分を抜くことで調整する—というのはご存じだと思います。抜く長さは、長くても5mmくらいまでに。
楽器の掃除に使うクリーニングロッドの後ろのほうにある溝で、頭部管の中の「反射板」の位置を確認します。クリーニングロッドを後ろ向きに頭部管に差し込み、いちばん奥まで入ったところで溝の位置を確認。写真のように溝が真ん中にあれば、きちんと音程が合う楽器の状態になっています。
それはちゃんとできています、抜きすぎてもいないし、クリーニングロッドで位置も確認したし……それでも音程が悪いんです!という人が、実は大半だと思います。そんな人にこそ役立つ情報を、今回は満載しています。
みんなはどうしてる? 音程エピソード
フルートを演奏するにあたって、誰もが抱えるであろう“音程”の悩み。
ソロ、アンサンブル、吹奏楽、オーケストラ……。演奏形態はさまざまでも、その苦労を味わったことがある人は多いのではないでしょうか? 音程改善のコツを掴んだ人も、いま悩みを克服しようと模索している人も、いつもできる限り良い音程で演奏したいという思いはみんな同じ。
そこで、THE FLUTE恒例!? 読者アンケートにて、みなさんが気をつけていることや取り組んでいること、さらには“音程エピソード”までを聞きました!
耳を鍛えよう ―まずは音程感覚を養うために―
良い音程で演奏するためには、やはり聴く“耳”を養うことが大切。耳が鍛えられていない状態では、アンサンブルや合奏は成立しません。ユニゾンでは音程がバラバラ、心地よいハーモニーも生まれず―良い音楽になるはずがありません。
ここでは、「耳を鍛える」ためのエクササイズを紹介していきます。解説は、東京吹奏楽団のサックス奏者、原ひとみさんです。
管楽器奏者なら誰でも知っておきたい“耳”を養うコツと練習法、ぜひ普段の練習にも取り入れてみてください。
そのお悩み、プロ奏者がズバリ! 解決します
“音程”について悩んでいることはありませんか?
「高音のミの音程が高くなってしまう……」、「吹奏楽で合奏する時に他の楽器と音程が合わない……」など、悩みが絶えないという方も多いのではないでしょうか?
そんなお悩みとは今日でさよならっ! プロ奏者があなたのお悩みを解決します。
■Q1
デクレッシェンドやmp以下の音量で音程が低くなります。小さい音量でも音程が低くならないようにするにはどうしたらよいでしょうか。
■Q2
特にHとCとC♯が高くなりがちです。解決策などはありますか?
■Q3
全体的にピッチが高めで、いつも上ずってしまいます。ピッチが上ずらないためにどんな注意が必要ですか。
■Q4
音が上がっていくと音程が低くなり、音が下がっていくと上ずってしまいます。どうしたらいいのでしょうか?
■Q5
自分の出している音が高いのか低いのかわからなくなるときがあります。 見極める方法や、素早く音程を直せる方法はありますか?
■Q6
他の楽器とのアンサンブルで音程が合いません。 合わせたほうがいいのか、合わせてもらったほうがいいのか、どちらでしょうか?
■Q7
ピアノ伴奏で演奏するとき、音程はピアノに合わせるということはわかっていますが、 なかなか合わせられません。曲中に改善できる方法などがあれば教えてください。
特集はまだまだ続きます! 次のページでは、読者のお悩みに難波 薫さんが答えてくれました。
>> 難波 薫が教える! もう怖くない!音程
>> あなたの音程が変わる、 知って差がつく! 替え指と “ちょいワザ” 教えます
>> チューナーと賢くつき合おう!|岡本 謙
>> マイベストチューナーを探せ 編集部が使ってみました!