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−自分だけのサウンドを目指そう−
Gerald Albright サックスクリニック
スムース・ジャズ界で活躍中のサックスプレイヤー、ジェラルド・アルブライト氏。コットンクラブ公演で来日した同氏のクリニックが、3月27日(土)に石森管楽器にて開催された。
受講者からの質問には奏法に関するものもあり、いくつか具体的な練習法も紹介された。
ビギナーにもオススメの基礎練習として「ロングトーン」が取り上げられたので、ここではその方法をご紹介しよう。
(1)小さい音で、アンブシェアが崩れないように注意しながらすべての音でロングトーン。
(2)音量をコントロールする練習として、小さく吹き始め、だんだん音を大きくする。
こうした練習は、口の筋肉が鍛えられて長く吹けるようになり、また呼吸法も良くなるので1日30分〜1時間はやるべきだと氏は説いていた。ジェラルド氏の高度な演奏も、こうした基礎があってこそ可能だということに改めて気づかされる。
また同氏は奏法に関する「バイブル」として“Universal Method for Saxophone”(Paul DeVille著、Carl Fischer刊)を紹介。姿勢、スケール、エチュードなど色々な情報がありオススメだという。現在のところ日本語版は出版されていないが、丹念に探せば入手できるので、ぜひトライしてみよう。