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【特集】見直そう、基礎のキソ! 金管編〈その1〉

Wind-i mini 13号 特集

1.トランペット
2.ホルン
3.テナートロンボーン


◆バストロンボーン:石井徹哉 Tetsuya Ishii

石井徹哉さん

 

千葉県出身。武蔵野音楽大学卒業。トロンボーンを前田保、井上順平の各氏に師事。現在、Osaka Shion Wind Orchestra バストロンボーン奏者。関西トロンボーン協会理事。

 

■ 初めて楽器に触れる人に覚えてほしいこと

● テナートロンボーンとバストロンボーンの違い
テナートロンボーンとバストロンボーンの大きな違いはベルの大きさです。金管楽器はベルの形状によって音色が変化します。バストロンボーンはテナートロンボーンよりベルが大きくなっていますので、低音を吹くのに適した、よりワイドな音色になります。吹き方や、練習方法はテナートロンボーンと大きく変わりません。

テナートロンボーンとバストロンボーン

● できるだけ同じ状況で練習しよう
トロンボーン上達の秘訣は「できるだけ同じ状況で練習する」ことです。常にたっぷり息を吸うことで常に吐く息の圧力を一定にすることや、常に同じ姿勢で吹くことなども考えられます。もちろんすべてを一度にできるわけではないので、できることから少しずつ、実践していきましょう。
楽器のお手入れもその1つです。スライドの動きを常にベストな状態に保つことや、吹き心地を常に同じにすることで、余計な練習をしなくて済みます。

■ 音を出してみよう!

トロンボーンを吹くときに一番大切なのは音のイメージです。どんな音を吹きたいのかをまずイメージしましょう。

❶ まず音程を確かめよう

例えば、1番ポジション(スライドを根元まで入れた状態)ではFとB♭の音が出ます。ピアノだとファとシ♭です。まず、ピアノやキーボードでファまたはシbの音を弾いてみて、その音をイメージしましょう。

❷ 音のイメージを息で表現してみよう

一番身近なのは口笛です。音が出なくても構わないので、口笛を吹く感じで音をイメージして息を出してみましょう。

❸ 息のイメージで楽器を吹こう

❷でイメージした息で実際に楽器を吹いてみましょう。音が出ても出なくても必ずイメージして吹くことで、いい音程や正確な演奏ができるようになります。何度もチャレンジしてみてください。

■ 先輩と一緒にできる! 初心者にもやってほしい基礎練習

僕からお願いしたいことは、「どんな練習でもいいから必ず音をイメージしてから吹く」ということだけです。より早くイメージを作るために先輩と一緒にできる練習方法を紹介しましょう。
まず、メトロノームを用意します。テンポは60~80に設定。先輩がシ♭をロングトーン→後輩がシ♭をロングトーン→先輩がドをロングトーン→後輩がドをロングトーン→先輩がレをロングトーン→後輩が……というように8拍ごとに交代していき、音階を練習する方法です。(譜例①)

譜例1

(譜例①)

リズムにバリエーションを加えてもいいですし、ロングトーン以外でもいいです。先輩のマネをしていくことで、イメージもしやすく、いい練習ができると思います。ぜひ、試してみてください。

INFORMATION

以上の記事内容はWind-i 5号からの抜粋です。もっと詳しく知りたい方はWind-i 5号ページをご覧ください♪

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