◆楽譜の各種名称
楽譜は、色々な部品が合体して完成しています。曲や演奏楽器によって数ある部品から組み合わされ構成されていくので、まずはその部品の各名称、役割を見ていきましょう。
《1》音部記号
楽譜の頭に「ト音記号」が書かれているのをよく目にしますが、そこの指示記号のことを「音部記号」と呼びます。よく使われる音部記号は2種類あります。
Study! ①フルート、オーボエ、B♭クラリネット、バスクラリネット、ソプラノ/アルト/テナー/バリトンサックス、トランペット、ホルン、鍵盤楽器など
②ファゴット、ユーフォニアム、トロンボーン、チューバ、ティンパニなど
《2》小節線
長い曲の楽譜には必ず「小節線」というものがあります。単に線といっても全部で3種類あります。線で区切って「1小節、2小節……」と小節数があることによって、目印になるという利点もあります。
Study!
①縦線(じゅうせん)……小節を区切るときに使われる線のこと
②複縦線(ふくじゅうせん)……フレーズや転調など、曲の雰囲気が変わる時に使われる線のこと
③終止線……曲の終わりに使われる線のこと
《3》五線
「五線」音符を配置するときに重要になる“作文用紙のマス目”のようなものです。ただの線に見えますが、それぞれ名前があり、さらには線と線の間にも名前があるのです。
Study!
《4》拍子
音楽には必ず、分数のように分母と分子でできた「◯拍子」という“曲の全体的な節を表すための指示数字”があり、先述の「音部記号」の隣に位置します。
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(上)分子は1小節に入る分母の音符の数
(下)分母は音符の種類を表します
拍子、拍子、拍子、拍子、拍子等
こちらの例だと、「【4分音符】 が【1小節に4つ入る】拍子=4分の4拍子」となります。
また、「」や「」などと記述された楽譜もあります。
=拍子【図1】、=拍子を表します【図2】。