楽しくできる基礎練習 -個人のレベルアップのために-
個人のレベルアップには基本練習が必要ですが、クラリネットを美しい音色にするためにまずはシャリュモー音域【譜例①】【譜例②】を徹底して練習してみましょう! 中・高音域に向けても土台になる大切な練習です。
【譜例①】は、開放Gから半音ずつ下がって最低音E まで、たっぷりと息を使ってシャリュモー音域を響かせていくロングトーンとレジスターキィを押さえた音をイメージして、倍音を聴きながら演奏できる耳も養えるとgood !
【譜例①】
【譜例②】は、下行上行の半音階を用いて【譜例②】同様にシャリュモー音域から高音域に向けて運指に注意しながら美しい音色作りを目指そう!(テンポもできる限り幅広く)
【譜例②】
◆みんなでリレーしよう!◆
色々な場面でリレーする練習はありますが、この練習は、曲を演奏するにあたって大切なことがたくさんあります【譜例③ 】。歌い方や音のスピード感、細部に渡ってアンサンブル力を養えますね!
【譜例③】
◆ いっぱいハモりましょう!◆
【譜例④】のように完全5度を美しくハモらせて、耳を養って美しい音色を作りましょう!
【譜例④】
◆メンバーの名前を吹いてみよう!◆
メンバーのフルネームでリズム練習をしてみよう! 例えば「クラ くらぞう」さんをリズム練習にすると……【譜例⑤】
【譜例⑤】
◆これだけは注意しよう!◆
・指に跡が付いていませんか? クラリネット歴が初心者~ 1年目くらいの人の楽器の構えで、右手人差し指第二関節あたりで楽器を支えて、サイドキィの跡が付いている人をよく見かけます。指が上手く動かないですし、音にも良くないですね。 構え方は、美しい音色に繋がっていますので、気にかけてみてくださいね!
・角度も大切です 使用しているマウスピースにもよりますが、各自息の通りやすい楽器の角度があります。上下に楽器を動かして息の通りやすい自分に合った位置で演奏しましょう(アンブシュアもチェック)!
初心者は、特に先輩や専門の先生に見ていただくと上達への近道となります【譜例⑥】。
【譜例⑥】
◆ 最後に……◆
今回のヒントを日々の練習に加えて積み重ねることで、必ず音色に変化が出てきます。丁寧に準備をして、皆さんの美しい音色をたくさんの人に向けて奏でてくださいね! きっと素敵な演奏になりますよ! がんばってくださいね。
※こちらの記事は、Wind-i vol.7を一部抜粋し掲載しています。