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THE FLUTE vol.167
特別企画 万能の巨人! テオバルト・ベーム
ベーム式フルート完成から日本では4つの時代を迎え、平成も末期となった。この節目に、もう一度当時の内容をふり返り、あらためてフルーティストの“父”テオバルト・ベームの偉業に思いを馳せる。
フルート製作者、フルート奏者、作曲家……どの分野にも残した功績
さまざまなフルーティストが語った、テオバルト・ベーム。そこから見えるのは、フルートにまつわるどの分野においても先駆者であり、“フルート”というひとつの世界を創り上げた孤高の存在である、ということだ。新たなシステムを作り出し、改良に改良を重ね、その楽器が本領を発揮できる曲を自ら作曲し、素晴らしいテクニックで演奏してみせる —フルートを愛し、後世に伝えるべく進化させたまさに「巨人」。彼が残した楽器と音楽の世界は、21世紀となってなお、たくさんの人々を魅了する存在として輝き続けている。