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Bob Mintzer公開レッスン
フュージョンからビッグバンドまで幅広いジャンルで活躍中の人気サックスプレイヤー、ボブ・ミンツァー氏。
イエロージャケッツの公演で来日した同氏による公開レッスンが、3月5日(金)に石森管楽器にて開催された。
アドリブについて
アドリブでは吹きすぎずに「間(ま)」を入れてお互いの音をよく聴くこと、その上で各フレーズを繋げられるようにすることが重要だ。
具体的な練習法としては、同じアイデアをできるだけ保ちながら少しずつ発展させると良い。例えば『ビューティフル・ラブ』のコード進行なら譜例1(ミンツァー氏が実演)のようにシンプルなリズムを用いてコード進行感を出すようにする。
慣れてきたらテーマのメロディを入れるなどして発展させるのも良い方法だ。
またコード進行に沿ったスケールを低音から高音まで吹くことも良い練習になる。
(譜例2は『ビューティフル・ラブ』に当てはめてミンツァー氏が吹いたもの)。
アドリブでパッシングトーンを使いたい時は、ジャズ(ビバップ)でよく使われる7thと♭7th、5thと♭5thが入ったスケール(譜例3)を使うと良い。
コードがオルタードのときは「コンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケール」(譜例4)を用いるのも良いだろう。