![サックス記事 Bob Mintzer公開レッスン](https://www.alsoj.net/userimages/t_magazine_sub1/25/mintzer_yuyayoneda.jpg)
![サックス記事 Bob Mintzer公開レッスン](https://www.alsoj.net/userimages/t_magazine_sub1/25/event_mintzer.jpg)
Bob Mintzer公開レッスン
フュージョンからビッグバンドまで幅広いジャンルで活躍中の人気サックスプレイヤー、ボブ・ミンツァー氏。
イエロージャケッツの公演で来日した同氏による公開レッスンが、3月5日(金)に石森管楽器にて開催された。
当日は聴講者からの質疑応答の時間もあり、熱心な問いに対してミンツァー氏が丁寧に応えていた。その中の一部を紹介してみよう。
Q どうやったら良い音が出るようになるか?
A 音はできるだけ丸くしないといけない。
トーンを良くするためにはコードのアルペジオをゆっくりレガートで吹くと良い。
Q 演奏で人を感動させるコツは?
A 長い年月練習すること。
ときに何かを犠牲にしても音楽のために全力を尽くすことが必要。
It's not magic!(魔法じゃない)偉大なプレイヤーはみな長年努力している。
Q アドリブ時は何を考えているか?
A Nothing!(何も考えていない)
練習では色々考えても本番では何も考えない。コードも意識しない。
これは練習を重ね、色々な曲・ソロを研究するとできるようになっていく。
私たちは歯を磨くときに、上・下・左・右…と意識することなく磨くものだ。
それと同じようにアドリブしている。
このクリニックでミンツァー氏は、練習すること、そして先人の演奏から学ぶことを何度も強調していた。
上達に近道はないということを再確認し、聴講者の練習へのモチベーションは確実に上がったようだ。
今回は音響の良い石森管楽器の地下ホールでの開催とあって、普段はマイクを通してしか聴くことのできないミンツァー氏の生音を聴くことができたこと、またヴィブラート練習法の紹介時にバッハ(チェロ組曲 第1番より「クーラント」冒頭)が聴けたことも貴重な体験だった。