サックス記事 第3回 ペンタトニック・スケールの使用方法
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JAZZ ADLIB IN&OUT -THE SAX37号掲載-

第3回 ペンタトニック・スケールの使用方法

LESSON

JAZZ ADLIB "IN & OUT"

今回はペンタトニックの具体的な使用方法を学ぶ。

これを読んでアドリブに欠かせないペンタトニックを極めよう。

今回はペンタトニックの具体的な使用方法について話を進めていこう。
はじめにマイナー7thペンタトニック・スケールが使用できるコードを列挙しておきたい。
ここではCm7ペンタトニック・スケールを例として示そう。

表1

より理解しやすいようにDm7ペンタトニック・スケールを用いて、使用可能なコードとその理由を考えてみよう。


①Ⅰm7 
まずはDm7。元来のスケールはドリアン・スケールと呼ばれるもの。(譜例1)
白抜きの音符がDm7ペンタトニックスケールと合致する(以下同様)。

②IVm7
Dの4度上はG、つまりGm7で使用可能(譜例2)。

③Ⅶ♭m7
Dの短7度上はC、よってCm7で使用可能(譜例3)。

譜例1-3

どのスケールにもDm7ペンタの5音が入っていることが分かるだろう。
逆に考えると、Dm7というコードに対して使用できるペンタトニック・スケールは3種類。
Dm7ペンタ、Am7ペンタ、Em7ペンタだ(上記表のコード欄にDm7を当てはめて考えよう)。
それぞれのフレーズを例示しておく。

譜例4-6

譜例5はDm7の9thが強調され、また譜例6は6thが印象的になる。
尚、ひとつのフレーズ内で2つ以上のペンタトニック・スケールを同時に使用すると、デタラメに聴こえてしまうことがあるので注意していただきたい。

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