國末先生に教えてもらおう!吹奏楽サックス、上達のコツ Special
93号からQuatuor Bなどで活躍中の國末貞仁先生による、吹奏楽大好きな人のためのビギナーレッスンを開講します! 吹奏楽で吹くのは好きでも、苦手なテクニック、奏法……ありますよね? そこで、ここではビギナーのために役立つテクニックを各号テーマを決めて國末先生がレッスンをしてくれます。
Q11.吹奏楽愛好家に聞いてほしい、吹奏楽団、アンサンブル、サックス奏者のCDを教えてください。
❶ 國末貞仁2nd ソロアルバム「CROSS」
【NAT18231】
私の8年ぶり2枚目となる40歳を記念したソロアルバムです。石川亮太作編曲作品集。
[演奏]國末貞仁(Sax)、 石川亮太(作編曲家)、小柳美奈子(Pf)
[収録曲]石川亮太:さぬきファンタジー/ペルセウス組曲/ブルーミング・アイルランド、フレデリック・ロウ: 踊り明かそう~「マイ・フェア・レディ」より、ボビー・スコット:蜜の味〜「蜜の味」より、チャールズ・ストラウス:メイビー〜「アニー」より、石川亮太:台湾ラプソディ/ソング・フォー・クニコ
❷ Quatuor B 3rdアルバム「Premier Quatuor」
【NAT-16451】
サンジュレーの『Premier Quatuor』をはじめ、サクソフォン四重奏の定番曲を収録。
[演奏]國末貞仁/山浦雅也/有村純親 /小山弦太郎(Sax)
[収録曲ジャン=バティスト・サンジュレ : 第一四重奏曲 作品 53、ガブリエル・ピエルネ : 民謡風ロンドの主題による序奏と変奏、ジャン・フランセ : 小四重奏曲、ウジェーヌ・ボザ : アンダンテとスケルツォ、ジャン・リヴィエ : グラーヴェとプレスト、ガブリエル・ピエルネ (マルセル・ミュール編) : 鉛の兵隊の行進
❸ Trio YaS-375 with friends 「銀河鉄道の夜」
【TB-170519】
サックス5本とピアノのアンサンブルで紡ぐ宮沢賢治の銀河鉄道の夜の物語。小柳美奈子さんによるナレーションも必聴です。
[演奏]山田忠臣/國末貞仁(Sax)、小柳美奈子(Pf)、上野耕平/須川展也/福井健太(Sax)
[収録曲]宮沢賢治原作、石川亮太作曲:銀河鉄道の夜
❹ Saxaccord 1stアルバム「Russian Master pieces」
【FLGK-0006】
なかなか珍しいサックス八重奏のCD。ロシア人作曲家の作品を集めました。サックス8本ならではの重厚なサウンドを味わえます。
[演奏]山田忠臣/神保佳祐/木村有沙/小林瑞希/二宮和弘/有村純親/國末貞仁/塩塚純 (Sax)
[収録曲]グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲、ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43、ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」、グラズノフ:小さなアダージョ~バレエ音楽「四季」より
❺ シュピール室内合奏団1stアルバム「SPIEL STAR SPUR!」
【ASKS-CDS001】
A.リードの『アルメニアン・ダンス パート1』や『エル・カミーノ・レアル』をフルート、クラリネット、ソプラノサックス、アルトサックス、ホルン、ユーフォニアム、テューバ、ピアノの8人だけで!? 小編成吹奏楽の可能性を広げる1枚です。
[演奏]大岡三佐子(Fl)、倉 愛花理(Cl)、國末貞仁/椿義治(Sax)、山口祐貴子(Hn)、安東京平(Euph)、 本橋隼人(Tub)、新居由佳梨(Pf)、 高橋宏樹(作編曲家)
[収録曲]高橋宏樹:シュピール・シュタール・シュプール!、A.リード(高橋宏樹 編):アルメニアン・ダンス パート1、A.リード(侘美秀俊 編):序曲「春の猟犬」、A.リード(高橋宏樹 編):エル・カミ―ノ・レアル、高橋宏樹::The Mythology 〜海と星と大地の神話〜、J.P.スーザ(高橋宏樹 編):海を越える握手、G.ホルスト(高橋宏樹 編):吹奏楽のための組曲第1番 変ホ長調 作品28a 、久保太郎:フォアシュピール・シャウシュピール ~パンとサーカスの為の序楽~、和泉宏隆(小峰敦史 編):宝島
Q12.最後に國末先生が思う吹奏楽の魅力、クラシカルサックスの魅力を教えてください!
吹奏楽は、息を使って演奏する管楽器によるアンサンブルです。呼吸は人間誰しもが生きるためにやっていることです。
「息が合う」「息を飲む」「息が通う」「息が長い」など、息に関わる言葉もたくさんあります。日本語の「生きる」という言葉も一説には息から派生した言葉だと言われているそうです。
息遣いを感じることができる、言い換えるならば生きていることを感じることができるのが吹奏楽の魅力だと思います。それから、様々なジャンルの作品を演奏することができるというところも大きな魅力だと思います。
Classicalサックスの魅力は、何と言っても音色の美しさではないでしょうか。濁りのない透明感のあるピュアなサウンド、繊細でしなやかな表現、凹凸のない滑らかなレガートが一番の魅力だな、と私は感じています。
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Q1.現在活躍している団体や活動を教えてください!
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Q2.國末先生がサックスを始めたきっかけは?
Q3.サックスをはじめた頃に練習されたことは?
Q4.いつ頃からプロ奏者を目指しましたか?
Q5.不得意だったテクニック・奏法などありますか?
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Q6.プロになってからも欠かさない基礎練習は?
Q7.吹奏楽部、吹奏楽団を指導している時に、サックスパートにどんな指導をしますか?
Q8.吹奏楽部、吹奏楽団のサックスパートにこれだけはやめてほしいことは?
Q9.中学生だと体が小さい生徒もいますが、楽器の構え方や息の出し方などどのような注意をされますか?
Q10.吹奏楽のサックスパートに是非やっていてほしいパート練習は?
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Q11.吹奏楽愛好家に聴いてほしい、吹奏楽団、アンサンブル、サックス奏者のCDは?
Q12.吹奏楽の魅力、クラシカルサックスの魅力を教えてください。
國末貞仁
Sadahito Kunisue
1978年、香川県高松市生まれ。神奈川県横浜市在住。香川県立高松高等学校、東京藝術大学を経て、同大学院修士課程修了。これまでにサクソフォンを、西宇徹、須川展也、石田智子、二宮和弘、冨岡和男の各氏に、室内楽を中村均一氏に師事。2005年、第22回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門第3位入賞。2010年、平成21年度香川県文化芸術新人賞受賞。Quatuor B、Trio YaS-375、Saxaccord、シュピール室内合奏団、BRASS EXCEED TOKYOのメンバーとして活動するほか、サキソフォックスのラトゥールくんのお友達としても全国各地で活躍中。現在、京都市立芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師。また、2013年より高松市観光大使に就任し、故郷のPRにも力を注いでいる。