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【特集】見直そう、基礎のキソ! 金管編〈その2〉

Wind-i mini 14号 特集

1.ユーフォニアム
3.パーカッション
4.コントラバス


◆チューバ:北畠真司 Masashi Kitabatake

北畠真司さん

 

大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽コース卒業。同大学院芸術文化専攻を修了。同大学卒業記念演奏会、第52回関西新人演奏会に出演。チューバを吉野竜城、武貞茂夫の各氏に師事。これまでに、Rex Martin、David Zambon、Andreas Martin Hofmair、杉山康一、次田心平の各氏のレッスンを受講。2012年サイトウキネンフェスティバルにおいて、室内楽、勉強会に参加。同フェスティバルの「青少年のためのオペラ」に出演する。2014年よりOsaka Shion Wind Orchestra チューバ奏者。

 

■ 初めて楽器に触れる人に覚えてほしいこと

楽器が大きく、壁などに当たってしまいやすいのですが、少しの凹みが音に大きく影響してしまいます。持ち運ぶときは「事故」が起こらないように注意しましょう。また、マウスパイプ(写真①)は楽器の心臓部分なので特に注意が必要です。
次に気をつけてほしいことは、「楽器の持ち方」です。チューバは本体が非常に重たいので、持ち運ぶ時に抜き差し管等の細い管(写真②)をもってしまうと負荷がかかってしまい歪む原因になるので、持ち運ぶときは太めの管を持って、楽器に楽器自身の負荷がかからないように気をつけましょう。

写真1,2
(写真①、②)


最後にチューバの日頃の手入れについてです。バルブ・抜き差し管は動きが悪くなる前にオイル・グリスを注してあげましょう。楽器を大切に扱い、丁寧にメンテナンスをすることで楽器のことを知ることができます。日頃から愛情を持って楽器と接するようにしましょう。

■ 音を出してみよう!

まず、気をつけてほしいのは「姿勢」です。悪い姿勢で練習していると、気付かないうちに身体に力が入ってしまい、きちんと息が吸えなくなってしまいます。チューバは金管楽器なので自分のくちびるを振動させて音を鳴らします。そこで大事になってくるのは、「息(ブレス)」です。チューバは特に大きいので、たくさんの息が必要です。次に、アンブシュアについてですが、良い息で良い音を鳴らすことを念頭に置いて練習をすれば、自然と自分にあったアンブシュアができてくるかと思います。一番大切なことは、「楽しんで練習ができる」ことです。
少し吹けるようになったら、童謡など簡単なメロディを吹いてみて、チューバを楽しみましょう!

■ 先輩と一緒にできる! 初心者にもやってほしい基礎練習

基礎練習といえばロングトーンですね。ロングトーンを通して和音を作る練習をすることで合奏の中での自分の役割を理解することにつながります。次にしてほしい基礎練習はタンギングの練習です。テヌート、スタッカート等、様々な形で練習しましょう。
何のための練習なのかを自覚し、目標をもって基礎練習に取り組むことで、日々の練習が濃いものになるでしょう。また、CD を聞いたり、実際にコンサートに足を運んだりして、「自分の理想の音」を見つけることもしてみてください。

記事はWind-i 5号からの抜粋です。

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