ここでは金管以下コントラバスまでの練習方法やポイントを解説していきます!
練習方法に関しては共通することも多いので、いろんな場面に応用していただけると、さらなるスキルアップになると思います。指導する人に知らなくていいことはありません。もちろん個人・パート練習は奏者の責任もありますが、導いてあげる必要は大いにあります。
吹奏楽で使用されている楽器は、「木管」「金管」「打楽器」に大別することができますが(もちろんコントラバスやピアノなど、曲によって様々な楽器を使用することもあります)、ここではフルート、オーボエ、クラリネット、サックスといった木管楽器のグループ「木管セクション」におけるコンクール課題曲攻略法の最低限押さえておくべきポイントを中心に解説していきます。
まずどの曲にも使える共通項目として、「同じ動きのグループ」を探してみましょう。そして「グループ同士の関連性を見つける」ことで、楽曲の構成、全体像を把握することができます。例えば『マーチ・スカイブルー・ドリーム』の冒頭 譜例1においては、A(旋律)、B(低音)、C(副旋律)という3つのグループに分けることができます。しかしよく見ると、3小節目3拍目裏からA とC は同じ動きになっています(D で示した部分)。つまりグループC は、途中から旋律を担当するグループA に合流するとも言えるでしょう。このように、まずは「同じ動きのグループ」を探して、「グループ同士の関連性を見つける」ことで、合わせるべきポイントが見えてきます。では実際の課題曲で解説していきましょう。
PAGE.1|全日本吹奏楽コンクール課題曲はこう攻略せよ!
PAGE.2|『課題曲I』マーチ・スカイブルー・ドリーム
PAGE.3|『課題曲Ⅱ』スペインの市場で
PAGE.4|『課題曲Ⅲ』ある英雄の記憶
PAGE.5|『課題曲Ⅳ』マーチ「クローバー グラウンド」