初めて楽器に触れる人に覚えてほしいこと3つ
①クラリネット全般に言えることですが、楽器を扱ううえで一番気をつけたいのは、スワブを頻繁に通すことです。管体の中に水分がなるべく溜まらない状態で練習しましょう。ベルから水が出るまで通さないのは論外です。一日の練習が終わり、楽器を片付けるときは必ずタンポが濡れていないかすべてチェックしてください。クリーニングペーパーで水分を取ってからケースを閉める習慣をつけましょう。
②マウスピース、リードの先端には決して傷をつけないように 休憩の時や、持ち運ぶ際はキャップを忘れずにつけること。楽器の置き方にも注意しましょう。安定した場所にベルを少しはみ出させて置いてあげます。このとき楽器の左側が下になるように。
③組み立て、分解するときは、キィに強い力が加わらないように、握る場所を工夫しましょう。コルクが固いとつい力を入れてしまうので、適度にグリスを塗ってあげてください。
音を出してみよう!
①EbクラはBb管に比べてマウスピースが小さいので、アンブシュアは少しでも浅いと息が入りませんし、少しでも深いとリードミスが増えてしまいます。リードミスにならないように気をつけながらできるだけ深くくわえると良いでしょう。このとき、口の形が「イ」や「エ」のように横に引っ張った形のまま口の端で締めてしまうと、音がキンキンしたり息漏れがしてしまいます。口の形は「ウ」や「オ」の形を意識しましょう。やわらかい音をイメージすること。
②リードは、Bb管を吹いているときよりも少し抵抗の強い感じがするものを選んだほうがいいでしょう。軽いリードだと音が細くなりがちで、高音も出しにくくなります。逆に、重いリードだと低音を吹く時にリードミスが多くなりますので、マウスピースに合ったちょうど良いリードを探しましょう。
③マウスピースだけでの音出しはあまり意味がないので、まず最初は低音のロングトーンをしましょう。Bb管を吹くときと同じ息の入れ方だと、低音を出す時に「キー」というようなリードミスが出やすいです。どの程度の口の締め方、息の入れ方をすればいいか、研究してみてください。
④高音については、Bb管よりももっともっと息をたくさん楽器の中に入れてあげる必要がありますので、噛み過ぎて息が入らないようになってしまわないように注意しましょう。息漏れは厳禁です。
※こちらの記事は、Wind-i vol.5を一部抜粋し掲載しています。