いま注目の“♭ふらっ砥”を辻本美博が試してみました!

「♭ふらっ砥」の使い方

♭ふらっ砥で使う利点は?
梅本
サンドペーパーは安いけれど、消耗品なので永遠に使える物ではありませんし、リード裏面の調整など、限りなく平らなところで作業をしないと均一な仕上がりになりません。ナイフは危ないということと、削りすぎてしまいます。上手に使っている方はいますが、素人が上手に使うのは難しい。それに、リサーフェイサーもありますが高価な物です。表面がザラザラしたガラス板はすぐに目詰まりしますので水洗いをしたりしないといけない。ガラスなので滑りやすく落として割れてしまうこともあります。
そう考えると、安全で、しかも安価、フラットな面を持つ物が理想的です。砥石という物は、研磨材を固めているので、表面に粒(砥粒)があり、それが刃になって削ってくれます。ある程度、摩耗してきても粒が下から出てくるのでいつまでも削ることができます。通常の砥石は目詰まりするんですけれど、「♭ふらっ砥」は目詰まりしにくいというのが一番の特徴です。それと、音楽をやっている人は見た目も気にするので、細部まで見た目を大事にしています。だから綺麗でしょ!

 

確かに綺麗です。♭ふらっ砥と、スティックタイプの尖砥(せんと)の使い分けは?
梅本
リードの裏面、つまりマウスピースと接する部分は「♭ふらっ砥」を使って削っていきます。表面は尖砥を使って微調整ができます。一番細い先端を使えるし、太い部分も使えますし、角だったり、すべての部分が使えます。

 

尖砥
スティックタイプの『尖砥〜せんと〜』。奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」にちなんだ商品名
 
ブリランテ、モデラートの使い分けは?
梅本
先に作ったのはブリランテです。色を変えることで誰にでもわかりやすくしています。どちらもかなり粒子の細かいものを使っていますが、より細かいほうのブリランテは削るというより整えるくらいのときに使います。シングルリードの方はこれがあれば十分かなと思いますが、リードによっては削りたいときもあるので、そんなときはブリランテよりも粗いモデラートをオススメしています。

 

ふらっ砥
上がブリランテ、下がモデラート
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