フルート記事
THE FLUTE vol.186│アンケートに答えていただきました!

フルーティストが語る魅力いっぱいのフルート

 

アンケート項目
①あなたが考えるフルートの魅力とは?
②あなたにとってフルートとは?

大嶋義実
(京都市立芸術大学・大学院 教授・副学長)
 
ヘッドジョイント サンキョウ:24K ボディ ムラマツ:24Kメカニズム14K

モノを介さず息が直接音になること
フルートの延長に自分が存在できること

 
©︎Atsushi Kobayashi
片山士駿
(ジャズフルート奏者 / Jazz Arts Ensemble of Tokyo 副代表)
 
Wm.S.Haynes:Handmade French Model Bft(1968年頃のもの)

一番素直に、自分の歌を表現できることです
自分が音楽をするための道具

 
上坂 学
(フルート・クライス主宰)
 
ムラマツ:総14K製H足部管ストレートリングキィ

どんな時代、どんなジャンルの音楽にも対応出来る柔軟性が素晴らしい/音の広がり、響きの浸透性、等々、小さな音でもどこまでも日々聞かせることができること/無伴奏ソロから多種多様なアンサンブルも可能な適応性
自己啓発させてくれる最強のツールです。そこから得たアイデア、感性はすべての人を豊かにできると信じています

 
神田寛明
(NHK交響楽団首席奏者、桐朋学園大学教授)
 
パウエル:グラナディラ 9Kメカ(長女)と14Kメカ(次女)の2本。2~3ヶ月おきに交代

シンプルな発音原理からこれ程まで心に染みる音が出る、まさに息づかい、風の香り
商売道具

 
菊池奏絵
(ヒストリカルフルーティスト/音楽大学非常勤講師)
 
バロックフルート タルディーノ:オーバーレンダー/ヴェンナーのパランカ クラシカルフルート グリースリンク&シュロット:8キー ベーム式フルート パウエル:Pt/ルイ・ロット/ヘルムート・ハンミッヒ など

フルートならではの音色、息づかい
離れたくても離れられないもの

 
北川祥子
(聖徳大学附属取手聖徳女子高校音楽科兼任講師)
 
ヘインズ

フルート音楽は、人間の呼吸、生きた息の音楽。人間の人肌の感覚を聴く者の心に直接届けることができる。それが魅力
いつもかたわらにある。フーフー吹くことで自らを表現できる道具

 
城戸夕果
(ブラジル音楽・ジャズフルーティスト)
 
頭部管 ARISTA:14K , David Chu:Caucus wood 管体:ブランネン:14K シルバーキィ

清楚で神秘的、そして心に響く温かな音色
自分の一部。喜び、楽しみ、そして時々、悩み

 
久保 順
(ソリスト)
 
YAMAHA:YFL-994B 18K製、YFL-897(イデアル)総銀製

歌の次に直接吹く息がそのまま音になる、声のように表現力豊かな楽器であること
小さい時から世界中を一緒に旅し、様々な国の人たちとの繋がりを手助けしてくれた人生のパートナーです

 
©︎伊東一平
栗田智水
(宇都宮短期大学音楽科/同附属高校音楽科講師)
 
ブランネン:管体14K

美しく心に沁みる音色。どんな編成・ジャンルでも演奏が楽しめるところ(一生かけても演奏し尽くせないほど、フルートの入る名曲が多い!)、軽くてコンパクトで持ち運びが楽なところ(笑)
自分の声、言葉。人との出逢いや思い出を生んでくれるもの

 
黒田由樹
(ソリスト)
 
ムラマツ:オール9K

音の振動が頭蓋骨を通して体中に共鳴し、心と一つになることがとても神秘的だと思います。またオーケストラなどでは、暗闇から抜け出し希望の光が見えるような瞬間にフルートのソロがある事が多々あり、演奏しているとそのフレーズで自分自身が救われている気分になるところです
学生の頃はイメージ通りに吹けなくてイライラしたりフルートを辞めたくなるようなことが時々ありましたが、30年以上ほとんど毎日何時間も吹き続けている今となっては、好きとか嫌いとかいう次元ではなく命そのものの存在になっていると思います

 
小池郁江
(東京都交響楽団フルート奏者、桐朋学園大学非常勤講師)
 
パウエル:総14Kモデル/ムラマツ:総銀製SRモデル

他の管楽器と音の出る仕組みが異なり、フルートは息づかいによる空気の振動で音色が作り出されるところ
好きで続けていたことが仕事になりました

 
小池智子
(フルートアンサンブルLYNX)
 
ブランネンクーパー 頭部管:ラファン

華やかで華麗な音色
生活の彩り

 
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