![サックス記事 Smooth Jazz Vibes](https://www.alsoj.net/userimages/t_magazine_sub1/4032/S56_smoothjazz_icon.jpg)
Smooth Jazz Vibes
グローヴァー・ワシントンJr.
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ヴォーカルのかわりにサックスで“歌”を表現するという、今日のスムース・ジャズのスタイルを確立したのがグローヴァーだ。1970年代のCTI時代は、ブラック・フィーリング溢れるファンキーなサウンドを展開していたが、1980年にリリースした「ワインライト」では、ソフィスティケイトされたサウンドをバックにメロディを朗々と吹き上げるという、新しいアプローチを展開して、スムース・ジャズの原型ともいうべきスタイルを作り上げた。透明感と艶のある、魅力的な音色で、メロディアスに歌うサックス・ソロは、彼ならではのものだ。またソプラノからバリトン、フルートまでを、本当にヴォーカルのように、自由に吹きこなすマルチ・リード奏者ぶりも見事という他ない。現在活躍中の若手・中堅サックス奏者たちの間では、グローヴァーはまさに神様のような存在というか、みんな心から彼を尊敬しているが、それはやはり、彼が“オリジナル”だからだろう。1999年12月17日に心臓発作のため惜しまれながらこの世を去った。享年56。
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ケニー・G
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ケニー・Gは、フュージョンという音楽を発展させ、スムース・ジャズというスタイルをシーンに根付かせたという意味で、歴史的なアーティストだ。1986年にシングル『ソングバード』が、インストゥルメンタルとしては異例となる、全米4位を記録する大ヒットとなり、1993年のアルバム「ブレスレス」は、4年間もチャート・インし続け、全世界で1,500万枚以上のセールスを記録した。彼がスムース・ジャズの“時代”を作り上げたのだ。
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ジョージ・ハワード
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グローヴァー・ワシントン・Jr.のグループで、セカンド・サックス奏者として活躍した後、1982年からはソロ・アーティストとしての活動を始め、1985年の「ダンシング・イン・ザ・サン」がジャズ・チャート1位を記録して、一気にブレイクした。ソプラノ・サックスをメイン楽器に、師匠のグローヴァー直系のソフィスティケイトされたサウンドを展開し、のちのスムース・ジャズ・サックスのひとつのスタイルを作り上げていった。GRPで「ミッドナイト・ムード」など秀作を残したが1998年3月、41歳の若さでこの世を去る。
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ナジー
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スムース・ジャズという言葉がまだ一般的ではなかった時代から活躍してきたアーティストのひとりが、ナジーだ。1986年のデビュー作「ナジーのテーマ」が、いきなりブラック・アルバム・チャートの12位を記録し、一躍人気サックス奏者になって以来、ヒット・アルバムを連発し、クォリティの高いサウンドとハートフルなサックス・プレイで大きな人気を集め、スムース・ジャズ・シーンをリードしてきた。その姿勢は今も一貫している。
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